今回は、「映画大好きポンポさん」を見た感想を述べていきたいと思います。
バリバリネタバレしていきます!
実は、今回でこの映画を見たのは3回目なんですね。
共感しっぱなしで、僕が見た映画の中では、
圧倒的一位になってしまいました笑。
しかも、3回目はノートとボールペンを手に、
ひたすらメモリながら見てました!
もちろん、他の人の邪魔にならないように、前列の一番端に座ってね笑。
というわけで、どうしてこの映画がそんなに良かったのかを、
映画を3回、原作を10周以上読み込んでいる僕が語っていきます。
さあ、いきましょう!
まず、この映画の軸ですよね。
そう、大事なモノを手に入れるために「捨てる」
ということです。
「捨てる」という軸が、このストーリーの中でぶれることなく顕在していて、
どのシーンや人物でも、「捨てる」ということについて語られていました。
例えば、ジーンくん。
ジーンくんは、友情、友達との会話、睡眠時間、他の行動、といったことを捨ててきました。
その代わりに、
たった一つの守りたいモノ、
そう、「映画」に全力でかけている
わけです。
映画中のジーンくんって、目にクマがありますよね。
それって、全てを捨てて、寝る間も惜しんで
好きな映画に関わっていることの象徴なのだと思います。
対称的に、映画のおまけの前編のジーンくんって、
まだ「大好きな映画」に出会っていないわけですが、クマがないんですよ。
だから、目のクマって、ジーンくんの
捨てて努力しまくってきていることの象徴かな、
と一人で映画の特典を読んで感動していました。
実際にどうなのかは、
原作者の杉谷さんに聞いてみたいんですけどね笑。
また、他のキャラクターについても、「捨てる」ということが強調されていました。
MEISTERのダルベールもそうですね。
ダルベールは、全てを音楽に捧げました。
プライドが高すぎて、失墜したわけですが、リリーとの生活を通して、
「プライドを捨てる」ようになります。
やっぱり捨ててるんですね。
てか、このプライドを捨てるっていうのは、超大事ですね。
教育者の目線からして。
しょうもないプライドって誰でももってしまうんですよ。
僕自身も、昔は無駄なプライドの塊でした。
詳しくは、こちらの記事を見ればすぐに分かりますが。
で、友達も失ったし、大学も全落ちしたし、
彼女はできないし、あげくに学校でいじめられるし。
クソみたいなプライドをもっていても、いいことはありません。
成長の妨げです。
『幸福は創造の敵』ですが、
『プライドは成長の敵』も同じくらい大事です。
我ながら、上手いですね笑。
僕自身、プライドをなくして成長してきた人なので、
そういう意味では、ダルベールにも自己投影できますね笑。
僕が誰に主に自己投影したのかは、後でのお楽しみ!
そしてダルベールは、最大の代償として、生活を「捨てた」わけですね。
ここら辺は、深いですよねー。
編集に行き詰まるジーンくんが、ペーターゼンさんに出会います。
で、ペーターゼンさんから、
「きみの映画に、きみはいるかな?」
と言われて気づくわけです。
そう、ダルベールは自分自身じゃないか、ということに。
で、だんだんとダルベールを自分に投影していくわけなんですが、
一つ明らかに足りないんですね。
ジーンくんにとっても、ダルベールにとっても、
最大の「捨てる」シーンが。
それが、最後の「家族を捨てる」シーン。
ジーンくんでいう、「友達を捨てる」と言い換えられるシーンなわけです。
鈍くさいので、3回目でやっとこの意味が分かったのですが、
これに気づいたときには映画館で一人で興奮しまくっていました。
人生の岐路において、最大の選択をダルベールはした。
ジーンくんも、学生にとっては苦しい友情を切る
っていう決断をしたんだ。
そして、最愛の映画の方をとったんだ。
だから、どうしてもこのシーンを撮らなければいけなかった、というわけ。
ジーンくんの勇気スゲえー。
そして、この演出スゲー。
とにかく感動していましたね笑。
僕も経験したから分かるんですけど、
友達がいないって超辛いんですよ。
一人なんか辛くないですよー♪
って平然を装いながら、内心は超しんどいわけです。
学生にとっては、友情って大事なモノの上位に食い込んできますからね。
それを捨てたわけですから、ジーンくんの勇気はすごすぎます。
ってことで、ダルベールもやはり、「捨てる」ということをしてきたわけですね。
次はアランくん!
彼は、いい子ですよね。
エリートで、友達もいてリア充で、羨ましすぎです笑。
性格もいいんですよ。
性格悪かったら、ぶつかって相手がメモを落としても、拾いませんよ。
いやー、アランくんは否めませんわ笑。
ただ、アランくんはやりたいことがなかったわけです。
努力なんてしたことがあんまりないし、やりたいこともない。
昔から何でも手に入った。
くぅぅぅぅー、羨ましいですね。
そんなアランくんも、最後には
すべてを失う覚悟で融資のプレゼンをするわけです。
キャリアという大きなモノを捨てる覚悟を示したわけです。
かっこよすぎかよって感じです。
ただなんとなくボーッと過ごす
っていう選択肢もあったわけです。
退職を言いに行ったときに、
ペーターゼンフィルムへの融資に関与せずに、
そのまま辞めるっていう選択肢もあったわけです。
でも、彼は全てを捨てる覚悟で、
ジーンくんの手伝いをすることを決意したんですね。
彼をこうやって変えさせたのも、ジーンくんのひたむきな努力のおかげなんです。
捨てまくって、映画だけを残して、とことん向き合って努力しまくった。
そして、その「捨て」がアランくんに伝染して、新たな「捨て」が。
「捨てる」の伝染ですね笑。
こういう伝染っていいですよね。
この後、エンドロールでジーンくんとアランくんが
仲良く写真を撮るシーンがありますが、
これこそが、真の友情だと思うんですよ。
お互いに助け合うし、互いに触発されて「やらなきゃ!」となる。
こういう関係ってよくないですか?
僕は、こういうの大好きですね。
だから、こういうブログ(始めたてですが笑)や
ツイッターで出会った方と高めあいたいから、
教育についての発信を行っているわけです。
高め合って努力して、学びまくるって楽しいぜ!
ってことを伝えたいから。
なんか話が脱線しまくりましたが、
アランくんの捨てる覚悟には、心を動かされましたね。
3回とも動かされたくらいです。
で、これはマイナーなのですが、
ナタリーも実は「捨てる」ということをしています。
女優になるために、
家族との時間(一人暮らし)、友人との時間、お金を貯めて遊ぶこと
といったことを捨てています。
青春の時間を捨てて、
将来のためにバイトにつぎ込みまくっていたわけですね。
で、それを象徴するシーンが映画にあるんですよ。
それが、ナタリーが
「都会は物価が高くてなかなかレッスンにも行けないし、
こんなんで私、本当に女優になれるのかな、、。」
「いや駄目だ駄目だ。
私は夢を捨てるためにここまで来たんじゃない。
夢を叶えるためにここに来たんだもん!
女優は笑顔がいちばん」
「わはははははははーっ!
がんばるぞーーーー!!」
の、笑っているシーン。
ここって原作は、工事現場で笑っているんですよ。
でも、映画では、都会のど真ん中で笑っているんですね。
周りには、付き合っているカップルや
友達と歩いている人たちが大勢いるわけですよ。
ナタリーが捨ててきたことが、
描かれているわけなんですね。
ってことは、これは、
ナタリーが友人との時間や恋人との時間、
好きなことを都会ですることの時間を「捨てた」
ということの表れなんですね。
ナタリーも人生で選択をしてきていて、
自分の大事なモノを捨てて、女優になるという本当に大事な夢のために、
ひたむきに取り組んでいるんです。
このナタリーの努力も、応援したくなっちゃいますよね。
というわけで、この映画には、
主要な登場人物全てに、「捨てる」という場面が出てきます。
ちなみに、ポンポさんは劇中では何にも捨てていませんよね笑。
まあ、天才ですからww
ただ、マンガの「映画大好きポンポさん the Omnibus」で
キャンプファイアーをしたいとナタリーが言ったときに、
「じゃあ私、いちゃついてるバカップルを殺して回る役」
と言っています。
ここから、強いて言うなら、
恋愛を捨ててるんじゃないかなーって思います。
まあ、想像ですけどね笑。
バカップルに対する嫌悪感がすごいので、
多分なんか恨みがあるんでしょうね。
僕も恋愛を捨ててきた昔は、
バカップルに恨みばかりでしたから、気持ちは分かるかも、、。
ということで、「捨てる」という軸目線に語ってきました。
ただ、これで語りたいことのまだ1割にもいっていないんですよ。
まだまだ語りたいことはいっぱいあるのですが、
このままいくと、1万字を余裕で超えてしまいます。
本当に、原作者や監督と語り明かしたいくらいです。
ちゃんとお二人のTwitterも全部遡って、
ポンポさん関連のことを調べまくりましたから笑。
ジーンくんみたいな、徹底的なリサーチですね。
ということで残りは、
気づいたことのメモだけ羅列していきますね。
これを意識して見るだけでも、
もう一度ポンポさんを楽しめますよ!
では、見ていきましょう!
・ナタリーが水たまりで跳ぶシーンで、アランくんの初登場
→1回目は完全に気づかなかった
・ニャリウッドダイナーでフランちゃんの登場
→純水にかわいい笑
・ナタリーの登場の時系列が原作と異なっている
→ナタリー=リリーってことを植え付けるために、
あえてナタリーの人物像や背景をそこまで見せなかったのでは
・ナタリーとジーンくんのちょっとした恋模様も描かれていた
→呼び方が、監督さん→ジーン監督→ジーンさんって変わっているのも意味深。
あと、ナタリーを勇気づけたときの花火も、ナタリーの勇気が出た気持ちと、
ちょっぴりジーンくんを意識し始めたことを暗示しているのでは?
これについては、杉谷さんも語っていますね。
・「捨てる(=切る)」ってことを先ほど語ったが、
最初に切るシーンが出てきたのが『フィルムを切る』シーン。
→切るっていうテーマを一番簡単に連想させやすくするため(映画がテーマの映画だしね)
・コルベット監督の「映画を撮るときには、一番見て欲しい人のことを考える」
というセリフのときに、ピントがポンポさんにあっていた。
→ジーンくんが一番見て欲しい人はポンポさん。
だから、上映時間も90分。(ここで繋がってくるかーーー!!)
・この映画は前半が原作部分、後半がオリジナル部分だが、
前半の原作部分(クランクアップ)までが、45分で終わっている
→多分意味は無いと思うけど、90分のちょうど半分で切り返している。
ちょっと映画館で感動した笑。
・受付嬢のポンポさんのモノマネのシーン
→純水にカワイイ笑。
あと、映画をもう一度見れば分かるんだけど、
その場面ってジーンくんが編集に行き詰まっている部分。
つまり、重いんだよね。
で、重くなりすぎないように和みを入れているのでは
・最後の編集のシーンで葛藤しながらも、
ナタリーと共同で大事な「リリーとダルベールとの初ショット」を切った
→「切る」のには勇気が必要なことの暗示。
ちなみに、その後の「例えば」は圧巻過ぎ。
とまあ、厳選してもこんな感じですね。
見る度に、気づきがありますよね。
多分、まだ見ると思いますが笑。
原作も、もっと読もっと。
というわけで、ここまで映画の感想や考察を述べてきました。
どうだったでしょうか?
皆で面白さを共有したいので、もし他の気づきとかありましたら、
さきほどのTwitterの方でコメントしてくれると嬉しいです。
いろんな見方があると思いますからね。
というわけで、こんな素晴らしい作品に出会わせてくれて、
本当に感謝しています。
制作陣の皆様には、本当に敬意を表します。
映画のブルーレイが出たら、速攻予約します!
実は、ブルーレイが出ないか、結構ググっているのですがね笑。
で、ここで終わってもいいのですが、僕自身がこの映画を見て、
自分と比較したときにどう感じたのか、どう変わったのか、
っていうのを述べていませんでしたね。
やっぱり、映画って行動や考えを変えてくれるものですので。
ということで、ここからは僕と映画を
リンクさせた話をしていきたいと思います。
気になる方は、お付き合いください!
なんで僕が、こんなにポンポさんの映画を好きになったのかが分かりますし、
何で反復して見まくっているかも分かります。
さあ、いきましょう。
まず、僕は、誰に自己投影したかというと、ジーンくんですね。
圧倒的、ジーンくんです笑。
僕も、コミュ障で滑舌が悪くて陰キャだったから、
クラスでも友達が作れませんでした。
しかも、捻くれていましたから、、。
で、
俺には何もないんだ、、。
陽キャ羨ましい、、。
とばかり思っていまいした。
こんなのが、高校時代まで続いたわけですね。
でも、大学受験で全落ちして、全てを失いました。
もう、何も俺には何も残っていないんだ、、
そんな絶望に満ちた僕を変えてくれたのが、
「教育」という名の勉強だったんです。
全てを捨てる覚悟で、僕はこの浪人時代を過ごしました。
僕の人生の詳しいことは、下のページに載っているのですが、
この捨てることって中々辛いですよ。
当時の僕は、プライドを捨てたし、友情を捨てたし、
娯楽を捨てたし、ご飯の時間も捨てた(ご飯中も勉強した)。
予備校の授業とか、200人いる教室で、一番前で受けましたから。
正直、超恥ずかしいわけですよ。
でも、
ここで恥ずかしがってる場合じゃねえ。
やるしかねえ。
ここで、変なプライドなんか持っていても意味が無い。
変わるためには、そんなプライドくれてやる!!
こう決意して、浪人生活をしました。
他にも、電車の中でも勉強したっけ。
電車の中で参考書を広げるって、結構度胸いるんよ。
周りの目線が超気になるわけ。
でも、そんなの気にしてる場合じゃない。
今のクソみたいな自分を変えるしかない!
こう決めてたから、周りの目線とか消したし、
電車の中で計算もできるようにバインダーも持っていたな笑。
絶対変なやつだと思われてただろうけど、やるしかなかった。
やらなかったら一生変わらないから。
まあ、おかげで偏差値20~30くらい上がったし、逆転合格できた。
だから、全てを捨てて、
本当に手に入れたいモノのために努力することの大切さも分かるし、
それを達成したときの気持ちも分かるんです。
だから、ジーンくん好きなんですよねー。
メモを取りまくる姿も、今の僕とそっくりですし笑。
よく、すぐにメモをとりまくってエグい!
って言われますから笑。
まあ、それは、僕も彼と同じで要領が悪いから、
忘れてしまうからなんですが、、。
でも、僕なんて、
まだまだジーンくんには全然及んでいません。
くそー、ジーンくんかっこよすぎかよ。
負けてられない!
もっともっと素直に知識を吸収していくし、
それをフォロワーや読者さんに還元していく。
どんどんレベルアップしていかないとな!
実は、これを見る度に感じるから、
何回も足を運んでいるのですがね笑。
自分なんて、ちっぽけだな、と感じさせられるから。
そういう映画、大好きなんですよねー。
やる気を出させるって簡単なことじゃないんですよ。
それを、この映画はいとも簡単にさせてくれますから。
恐ろしすぎます。
人生物語で述べているように、
僕はこれまでたくさんのものを捨ててきました。
でも、甘いです。
ジーンくんなんて、常にメモをとって、全てを学びに変えていますからね。
多分、起きている時間全てが彼にとっては、映画の学びなんですよね。
くそぉぉぉ、かっこよすぎる。
だったらやってやるしかないっしょ。
全てを選ぶことなんてできません。
時間は限られているわけです。
で、世の中のほとんどの人は、
その時間をただなんとなく過ごしてしまいます。
友情も恋愛も、仕事も、趣味も、といった具合に。
でも、それって全部が中途半端で終わってしまうんですね。
僕も昔はそうでした、、。
それにこの映画は、一石を投じてくれました。
なあなあになったときにこそ、
この映画を見返して、集中して取り組んでいくぞぉぉぉぉ!
ということで、僕自身、
今後もただ一つの大事なモノを守るために「捨てて」、
どんどん成長しまくっていきます。
そして、僕の教え子や周りの人に影響を与えられるようになっていきます!
素直に学びまくってやります。
『プライドは成長の敵』ですから。
ジーンくん、リスペクト精神です。
長い間、見てくれてありがとうございました。
Twitterでも発信を行っています。
僕と繋がりたい方、
一緒に成長したい方、
ポンポさんの感想を語り合いたい方、
ぜひ、フォローしてくださいね。
では。
(追伸)
映画も面白いですが、
2回目は原作を読んでから行くとさらに面白いですよ!
また、原作の順番はこちらですので、お間違えの内容に。
一緒に語り明かしましょう!
まあ、僕は杉谷さんにリスペクトの意味を込めて、
全部購入しちゃいましたが笑。
では。
【参考文献】
アイキャッチ画像
https://twitter.com/pomposan/status/1420970366701228037 /2021年8月15日閲覧
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